2004年10月23日

新潟・中越で震度6強3回…2人死亡、けが人多数

23日午後5時56分ごろ、新潟県中越地方を震源とする地震があり、同県小千谷市で震度6強、長岡市、十日町市、栃尾市、中里村で震度6弱をそれぞれ観測した。

 気象庁によると、震源の深さは約20キロ。マグニチュードは6・8と推定される。その後も同程度の大きな余震が続き、同6時12分ごろ小千谷市で震度6強、同34分には十日町市で震度6強を連続して観測。さらに同7時46分にも小千谷市で震度6弱が観測した。午後9時現在で、震度3以上の余震は14回起きている。

 新潟県警や国土交通省によると、新潟県小千谷市と十日町市内で死者2人が出たほか、確認できているだけでけが人が200人以上出るなど大きな被害が出ている。政府は午後6時、首相官邸内の危機管理センターに官邸対策室を設置した。

 新潟県警十日町署によると、十日町市では映画館のコンクリート壁が崩れ、男性(34)が1人死亡したほか、小千谷市では車庫の倒壊で男性(55)が亡くなった。県立十日町病院には50人以上のけが人が運び込まれている。

 総務省消防庁などによると、長岡市と小千谷市では、住宅が数軒倒壊し、生き埋めになっている人がいる模様だという。小千谷市では土砂崩れのため車が埋まっているという。川口町でも数人が生き埋めになっているとの情報がある。道路が陥没し、救急車が現場に到着できず、救助活動は難航している。新潟市内で火災が1件確認されたほか、湯之谷村の奥只見ダムの変電所でも火花が確認されたという。

 気象庁地震津波監視課では、「今後も震度6強程度の余震が発生する可能性があり、新潟県を中心に警戒が必要」と呼びかけている。新潟県を含む北陸、関東、東北地方では、相次いだ台風の大雨で、地盤が緩くなっており、今後も余震で地滑りや土砂崩れが起きる恐れがある。

 村田吉隆・防災担当相は午後7時20分、首相官邸で記者会見し、「官邸では緊急参集チームが被害の把握に全力を挙げている。自衛隊、海上保安庁のヘリコプターが空から情報収集を行っている。住民の安全確保を第一に応急対策を実施していく」と話した。

    ◇

 1回目の地震による、その他の地域の震度は次の通り。

 ▽震度5強 新潟県与板町、出雲崎町、小出町、六日町など▽震度5弱 上越市、巻町、福島県只見町、西会津町、柳津町、群馬県高崎市、埼玉県久喜市、長野県三水村など

投稿者 JM : 2004年10月23日 22:41

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